大倉崇裕
創元推理文庫
「証拠がそろわないからまだ逮捕できないけど、犯人は判っているの」
……福家
一見ただの事故に見える死亡事件。
しかし福家警部補は些細な違和感から事件の真相を暴き出す…!
犯行が初めに描かれた上で、探偵がトリックや動機を探すタイプの叙述ミステリ短編集。
未読&未見ですが刑事コロンボのような(日本で言うと古畑任三郎がそうだったかな)、ミステリです。
事件はどれも緻密に計算されたもので、一見どこにも隙はありません。
けれど犯人が捨てきれなかった甘さ…大切な物へのこだわりだとか、そういうものがきっかけで福家に疑問を抱かせます。
どんなに計画しても、ヒトが行うことには穴があって、そこからするすると真相が明らかになるのですが、そういう弱さが人にあってよかったなぁと思います。
でなければ、ヒトはもっと残酷で冷酷な生き物になってたのでは、と。
どんな目的のためであっても越えては行けないラインはあって、越えてしまったら罰をうけなくてはいけない。
その体現なのかもしれないなぁと。
福家警部補、身長こそ小さいんですが、頭の回転と存在感は抜群です。
過去に読んだ探偵たちの中でもなかなか強者の部類に入るような。
良いミステリでした。
2009年
小説 7冊
ライトノベル 0冊
マンガ 3シリーズ
※マンガは完結・短編集のみカウント
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