2012年12月29日

夜の写本師

夜の写本師
夜の写本師
posted with amazlet at 13.01.07
乾石 智子
東京創元社
売り上げランキング: 58,446

「奪われたものばかりを見つめてはいかん。決して滅びえないもの、誰にも侵すことのできないものをこそ信じていかなくてはな」
               ……ケルシュ

三つの品を手にして生まれ、魔女エイリャに育てられたカリュドウ。ある日、魔術師アンジストに理不尽にエイリャと幼なじみの少女を殺され、復讐を誓うが―…。

これはよいダークファンタジー。
男と女、魔法、復讐、光と闇。
写本師の存在がまた絶妙で。
先の読めない展開と復讐の行方にハラハラさせられました。

アンジストとカリュドウの間にある切っても切れない関係。
騙され、奪われ、利用され。
カリュドウの三つの前世の真相は恐ろしくて悲しかった。

最後に明らかにされたアンジストの過去は悲しいというか、あわれだったなぁ。
愛されるチャンスを、自ら逃した人生なわけで、同情はしないけど、寂しいなと。
カリュドウだってそうなる可能性はあった。
ただ、魔術師や写本師の仲間達が彼を闇に落とし切らせなかったんだろうなぁ。

再び授かった人生ではカリュドウもアンジストも光あふれる道を歩んでほしい。
そう思えるラストでした。

続編も出てるってことで、楽しみです。

*2012年読了本*

小説 140冊
ライトノベル 81冊
マンガ 31シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月28日

爛漫たる爛漫

爛漫たる爛漫: クロニクル・アラウンド・ザ・クロック (新潮文庫)
津原 泰水
新潮社 (2012-11-01)
売り上げランキング: 198,706

「爛漫の実体は新渡戸兄弟だよ。そしてそれは、もうこの世には無い」
               ……板垣史郎

薬物の過剰摂取で亡くなったロックバンド爛漫のボーカル、ニッチ。
彼の死は自殺か、事故か、他殺か。
ライターの娘であるくれないは、ボーカルの双子の兄であり共同制作者でもあった鋭夫と真相を追うが―…。

音楽と家族と。
青春ものであり、ミステリーであるけど、いわゆる青春ミステリっぽくはない。

どんな事情でも、どんな状況でも、よい音楽はよい。
けれど、それは時に無力で。
失われたものはかえってこないけれど、形をかえて続いていくもの、なんだなぁ、と。

次の巻では今回の真相がひっくり返るとのことですが、はたしてどうなるか?
ニッチが死ななきゃならなくなった理由も明らかになるのかな。
*2012年読了本*

小説 139冊
ライトノベル 81冊
マンガ 31シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月26日

妖怪アパートの幽雅な日常8

妖怪アパートの幽雅な日常8 (講談社文庫)
香月 日輪
講談社 (2012-12-14)
売り上げランキング: 484

「俺たちは、自分ができることしかできない。それは、特別な力を持っているお前でも同じなんだ」
               ……千晶

進学を決めた夕士。クラスでの遠足など穏やかな日々が続く中、ある事件に巻き込まれ―…?

三年生。
進路も定まって勉強に忙しい夕士。
たまの息抜きに出掛けた先で強盗にでくわしてしまいます。
いやぁ、さすがの千晶先生でした。チートすぎでしょ。

非常事態において、夕士は今までとは違う角度で異能と向き合うことになります。
その恐怖は、夕士が築いてきた、友達との存在があればこそ、なわけで。
嫌われるかもと怖がる、なんて、まっとうな青春ですよね。
夕士の周りが暖かくてなんとも幸せだなぁ、と。

一番うらやましいのはなんといってもるり子さんの料理が食べれることですけどね(笑)

さて、たしかあと二、三冊で完結ですが、はたさてどうなりますか。

*2012年読了本*

小説 138冊
ライトノベル 81冊
マンガ 31シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本屋の森のあかり


「そうよねー、好きな物語っていつまでも好きなものよね」

大型書店で働くあかり。頼りになる先輩や、同僚に囲まれ、失敗を繰り返しながらも日々、仕事に翻弄されるが―…。

本と本を愛する人達に囲まれながらのお仕事モノ。
仕事や恋愛などの本筋もフツーによかったんですが、毎回紹介される本と、その紹介のされかたがとても素敵で。
読みたい&読み返したい本が増えてしまうシリーズでした。
抜粋される本文と、ストーリーへのリンクがいいんですよね。

女性陣もですが、キャラとしては杜三さんと緑くんがよかったです。
浮世離れした本の虫、杜三さんと、辛辣なリアリスト緑くん。
どちらもなんとも魅力的で、変わっていく姿がまたよくて。
誰かと出会うこと、近づいて、影響を受けて。
本との出会いはまたその人らしさというか、個性みたいなのがあって、森のように広くて先が見えない、でも穏やかな場所なのかも、と思います。

本屋の森のあかり(12)<完> (KC KISS)
磯谷 友紀
講談社 (2012-12-13)


*2012年読了本*

小説 137冊
ライトノベル 80冊
マンガ 31シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月24日

竜の学校は山の上

竜の学校は山の上 九井諒子作品集
九井 諒子
イースト・プレス

「そんなもの、なんにも違わないのよ。なーんにも」

翼のある同級生、猿人と馬人がともに暮らす世界、神様を嫁にもらおうとする村。
ファンタジーだけれどリアル、リアルだけれどファンタジーな短編集。

やっぱりこの作者さん好きだなぁ。
優しいけど寂しくて、なのに暖かくて。
簡単にハッピーエンドともバッドエンドとも言い難い、味わい深い物語。

ほのぼのかわいくて好きなのはケンタウルスの話なんだけど、印象に残ったのは嫁探し。
最後の村長さんが、ただの悪役じゃなくて、たんなる娘想いの空回ったお父さんなのに、それがあんな結果になって。
なんとも切なかった。

コミカルだったりシリアスだったり、緩急含め、いい一冊でした。


*2012年読了本*

小説 137冊
ライトノベル 80冊
マンガ 31シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月23日

藤陵学院の花嫁〜万葉の桜と橘の宝玉〜

藤陵学院の花嫁    万葉の桜と橘の宝玉 (角川ビーンズ文庫)
西本 紘奈
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-11-30)
売り上げランキング: 159,545

「真十のことをさんざん考えて、真十の幸せが得られるよう求めてきたのに、俺はあいつの口から、あいつの幸せを聞いたことがなかったんだ」
               ……史

史の目の前で、昴によって『陰の花嫁』であることを暴露された真十。失意のまま、昴とともに常爾宮に連れ去られてしまうが―…。

最終巻。
よーやくの両片思いからの、ハッピーエンドです。
高安くん、よくやった(笑)

設定やらはうまくできていて、奈良や日本神話好きとしては満足だったんですが、主人公カップルがどーもなぁ。
本領発揮する前に終わってしまった印象。
昴にあそこで逃げ勝ちさせちゃあダメでしょうよ、と言いたいんですが(笑)

人を呪わば穴二つと言いますが、橘諸兄も数千年後、自分の子孫をこんなに苦しめようとは思ってなかったんだろなぁ。
永遠という形のないもの、それを求めた人達と、想いという形のないもののために戦った人達。

どっちもまっすぐで不器用なんだよね、としみじみです。


*2012年読了本*

小説 137冊
ライトノベル 80冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

週末のセッション

週末のセッション (ミステリ・フロンティア)
伊園 旬
東京創元社
売り上げランキング: 116,264

「真実でなくても作り話が人を生きやすくするなら素敵なこと」
               ……芙美

様々な理由で突発的に大金が必要になった四人の男達。
それぞれに大金獲得のため策を講じるが―…。
騙し騙され、最後に勝つのは誰なのか?

所詮お釈迦様の手の平の上、ということか。
ぐるりと輪になった男達の相関図はうまいというより、なんかマヌケではありました。

他はだいたい救われてたのに、妹尾さんだけなんとも物悲しいラストで、結局そこがリアリストをやめられない女性といつまでも夢想家な男性の違いってことなのかなぁ。

*2012年読了本*

小説 137冊
ライトノベル 79冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月22日

ゆんでめて

ゆんでめて (新潮文庫)
畠中 恵
新潮社 (2012-11-28)
売り上げランキング: 297

「これよりは、弓手の道。始まるのは知らぬ明日」
               ……生目神

あの時、違う道を行っていれば…失われたものを取り戻そうとする若旦那だったが―…。

今回は構成が秀逸でした。最初、なんだ?となりましたが、進むにつれ、なるほどなぁ、と。

火事で屏風のぞきを失った若旦那。
その喪失感と無力感がなんとも切なかった。
屏風のぞきはアヤカシの中でも若旦那に近しい存在だったからなぁ。

花見や、花嫁当て、大雨にと事件続きながらも若旦那達はその解決に向けて奔走します。
若旦那もすっかりたくましくなったなぁ、と思いつつも、やっぱり元気がなくて、最後の奇跡に心底ほっとしました。

ほんの小さな偶然で、変わる運命、変わらない運命。
ねねこさんやかなめさんとの再会?もあるのかなぁ。
次からどうなるのか、楽しみです。


*2012年読了本*

小説 136冊
ライトノベル 79冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月21日

千年ジュリエット

千年ジュリエット
千年ジュリエット
posted with amazlet at 12.12.22
初野 晴
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-23)
売り上げランキング: 134,315

「君の若さで、終わりだなんていわないでほしい」
               ……草壁信二郎

文化祭。
その賑やかな喧騒の中、清水南高校の個性豊かな生徒達はそれぞれに文化祭に情熱を注ぎ―…。

このシリーズは巻を追うごとにおもしろくなってきた気がします。
タイトルが秀逸な失踪ヘビーロッカーや、演劇部再びな決闘話も好きだったんですが、今回はやはり表題作千年ジュリエットが素晴らしかった。
いろんなマイノリティの描かれるこのシリーズらしいお話。
くだらなくてなんてことのない生活を、望んでも手に入れられない人はやはり一定数いて、それは病気だったり、心の問題だったりするのだけど。
そんな一人である『ともちゃん』にとってこの二日間がかけがえのない二日間になればいいなと。
思います。


*2012年読了本*

小説 135冊
ライトノベル 79冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブランデージの魔法の城〜魔王子さまと時の扉〜


「わたしたちはみんな不器用で、うまく愛情を表現できないの。でも、だからといって、愛されていないわけじゃないのよ」
               ……アドリエンヌ

王子不在の隙にメナンドロスに意識を奪われたアドリエンヌ。
王妃、第二王子、王、それぞれの企みと思いが交錯する中、セシルやラコマス、ゲルガランの助けを得て、王子はアドリエンヌを救おうとするが―…。

大団円でした。(ただし王妃は除く)

最初から比べると王子はずいぶんまっとうになったよなぁ、と。
ラコマス師同様ほのぼのしてしまいました。

素直でまっすぐなアドリエンヌと、不器用だけれど愛に真摯なドナティアン・シャルル。
エピローグの幸せ家族っぷりになんとも胸が暖かくなりました。

やはりお伽話は『めでたし、めでたし』で終わってこそ、ですよね。

*2012年読了本*

小説 134冊
ライトノベル 79冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月17日

サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

サクラダリセット7  BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
河野 裕
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-31)
売り上げランキング: 48,483

「貴方はもっと大切なものを知っているから、きっと何も忘れないのでしょう。あらゆる記憶を丁寧に抱えたまま進むのでしょう」
               ……春埼美空

能力が失われたサクラダ。二つの世界の差を見せ付けられ、ケイはそれでも自分が望む世界のため、静かに戦いを始めるが―…。

最終巻。
弱くて寂しくてどうしようもなく優しい人達のお話でした。
誰かを傷つけることすらわかっていても、自分の願いを譲れない、けれど責任を負うことで、ケイはそのワガママと向き合っている。
何も忘れられないことは武器であり弱さだから。

さまざまな能力。
それは何かを願ったことで生まれた奇跡の力。
理屈も常識もない、反則だらけのそれらが、すごく切なくて。
能力の持ち主として描かれる少年少女が、不器用にまっすぐで、とても愛しかったです。

最終ページのイラストはなんとも救いでした。
彼らに幸多からんことを!

*2012年読了本*

小説 134冊
ライトノベル 78冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月16日

フェニモア先生、墓を掘る

フェニモア先生、墓を掘る (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ロビン ハサウェイ
早川書房
売り上げランキング: 895,417

「明日はすばらしい日があなたを待っているじゃありませんか」
               ……フェニモア

医師業のかたわらで探偵も行うフェニモアが、インディアンの墓地として登録されている空き地で見つけた女性の遺体。
はたして彼女は事故か自殺か他殺か―…。

ずっと読みたかった海外ミステリなんですが、ようやく読めました。

アメリカにおける先住民族と白人の軋轢は、黒人と同じく根深いんだろうなぁ。
日本のように単一民族の国では真実の意味ではそれは理解できないのだろうけど。

全体の印象としては、事件は陰惨で救いがないものでしたが、フェニモアのチャーミングさに救われたなぁ、と。
やや自分に自信がないものの、頭の回転が早くて柔軟。
ホレイショとのコンビにはニヤリとさせられます。

あと被害者の日記から伝わってくるスウィートグラスの人柄がすばらしくて、切なかった。
ただ婚約者をなくした以上に辛いんだろうなぁ。

*2012年読了本*

小説 134冊
ライトノベル 77冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サクラダリセット 6 BOY, GIRL and ──

サクラダリセット 6 BOY, GIRL and ── (角川スニーカー文庫)
角川書店 (2012-10-01)
売り上げランキング: 10,341

「ねぇ、春埼。もし能力なんてなくても、僕は君に会いたいよ」
               ……浅井ケイ

相馬菫の願い、浦地の願い。ケイの知らぬところで進む事態と整えられる不可避の未来。
そしてケイは―…。

最終巻直前。
つかここで!終わるのか!

菫の涙がどこまでも純粋で切なかった。
ケイや春埼が、まるで普通の、うんまぁ普通より少しばかり繊細ですが、普通の高校生活を送っている傍らで。
たった一つの願いのために総てを捨てた彼女が。
願った内容はなんとも純粋で。

でもケイと春埼の、初々しい幸せを見るとまたなんにも言えないって言うね。

能力というもの事態がもつ不自然さ。
なくていい、嫌いなんだ、という浦地の言葉もまたわからんでもない気はします。
でも、そうして能力が否定された世界はやっぱどこか味気ない。

そうしてケイの目の前にすべてが提示された今、彼がどんな未来を望むのか。
最終巻、楽しみです。


*2012年読了本*

小説 133冊
ライトノベル 77冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

黒猫の接吻、あるいは最終講義

黒猫の接吻あるいは最終講義
森 晶麿
早川書房
売り上げランキング: 23857

「かけがえのないものの隣で見た光景はきっと合わせ鏡のように永遠に続くだろうから」
               ……黒猫

黒猫と付き人が訪れたバレエ『ジゼル』の舞台。そこで出会ったのは、黒猫の友人塔馬。そして黒猫のかつての恋人かもしれない川上幾美がプリマをつとめる舞台が幕を開ける。

美学の若き権威である黒猫と、その付き人のミステリ第2巻。

有形無形関わらず、美しいものとは人を捕らえて離さない。
何を以って美しいとするかを研究する黒猫もまた、それにとらわれている一人。

そしてとらわれたまま帰ってこれなくなったのが今回の犯人であった、と。
そんな悲劇とも救済とも言えるお話でした。
テーマと事件と謎がすごく綺麗にまとまってて、すごくおもしろかった。

これで終わりなのかなー。
まだ続きが読みたいけど、ここで綺麗に終わるのも良さそうなラストでした。


*2012年読了本*

小説 133冊
ライトノベル 76冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 19:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月12日

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN

サクラダリセット 5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
角川書店 (2012-10-01)
売り上げランキング: 5148

「隣にいる人が笑うことを、幸せと呼ぶんだよ」
               ……猫屋敷の老人

生き返った相馬菫をサクラダから出すための実験に、ケイが会いに行ったのは夢の中で現実そっくりの世界を作り出せる『ワンハンドエデン』をもつ少女が眠る病院。
はたしてかりそめの楽園での幸福は幸福なのか―…。

今回のテーマは青い鳥、そして『幸福』。

病気の少女が作り出した夢の世界での、チルチルとミチル、そして青い鳥と怪物。
みんな弱くて、みんな寂しい。

そんな中、野ノ尾とおじいさんの話はよかった。
一歩が踏み出せなくて一度は離れたけれど、また繋がれた、それがなんとも救いで。

ケイと相馬、春崎もそうなればよいな、と。

春崎の出した答えがリセットされたのがこのあとどう影響するのやら。
誰もが誰かのために動く中、どんな未来が彼等を待っているのか、楽しみです。


*2012年読了本*

小説 133冊
ライトノベル 76冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

ウルフルムーン

ウルフル・ムーン (花とゆめCOMICS)
友藤結
白泉社 (2012-11-20)

「また千年も彷徨い歩くのはごめんだからな…お前は俺の最後の巫女だ」
               ……フェンリル

小さい頃から人には見えぬものが見えた少女がある日であった狼の妖。彼は封印されたフェンリルであるといい、彼女に封印を解くように迫るが―…。

ほのぼのに見せかけて結構ガッツリファンタジーでした。
女郎蜘蛛が少女マンガにあるまじき外観すぎてビックリでした。
血飛沫があがりガチ化け物が出てくるなんて、かつての橘裕さんの人形師の夜シリーズ以来に読んだかも。。。

お話はガールミーツボーイで白泉社らしいお話でした。
寂しい少女と孤独な少年。
二人の出会いが二人にとって幸福な形になっていく様子にはなんともほのぼのでした。

*2012年読了本*

小説 132冊
ライトノベル 75冊
マンガ 30シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月07日

暁は闇に恋をする

暁は闇に恋をする (ビーズログ文庫)
瑞山いつき
エンターブレイン
売り上げランキング: 7136

「あなたに会いたくて十年一人で頑張ったよ。でも、保護者に会いたかったから頑張ったわけじゃないの。アレスに会いたかったから頑張ったの」
               ……フィーネ

初恋の妖魔アレスと一緒にいるために、封石師となったフィーネ。しかし再会したアレスはなぜかよそよそしくて―…?

ラブコメなファンタジー。
帯やあらすじにあるような、腹黒要素もバカップル要素も終盤にならないとあんまり発揮されません。
まぁ最初っからお互いしか目に入ってないのは間違いないですけども。

敵側含め、ヤンデレともちょっと違うかなぁ。
相手しか見えないって、一歩間違うと悲しい結末をうむのね、とは思ったけれど。

毎度ながら、脇役が魅力的でした。
師匠が俺様でお強いのに振り回されてて笑った(笑)
パイモンはもっと活躍してくれてよかったんだけどなぁ。

*2012年読了本*

小説 132冊
ライトノベル 75冊
マンガ 29シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月05日

首の姫と首なし騎士〜華麗なる背信者〜

首の姫と首なし騎士  華麗なる背信者 (角川ビーンズ文庫)
睦月 けい
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-10-31)
売り上げランキング: 8796

「俺から目を離すな、ロッティ」
               ……アルベルト

薬石売買、そしてかつての王妃毒殺の黒幕がエルマー家であることを知ったロッティ達。
しかし既にエルマー家の包囲網は彼女達を囲んでいて―…?

今回は王の選定どうこうではなく、ロッティ達の完敗。
予想以上の力と情報網、手回しに相手の言うままになるよりない、と。
貴族達も積極的ではないものの敵側にまわり、後手後手の状態。

セシルの最後の同情で最悪の事態だけは避けられたものの、なかなか巻き返しは難しそう。。

セシルも、どんな裏があるのかと思っていましたが、わずかな人間的な甘さみたいな部分でロッティに同情しているだけっぽいしなぁ。
彼がエルマー家に対してどうこうってのはなさそうで残念。

追い込まれた彼女達の反撃に期待です。


*2012年読了本*

小説 132冊
ライトノベル 74冊
マンガ 29シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

2013年購入予定

購入予定コミックス
01/04 夏目友人帳15/緑川ゆき (花とゆめコミックス)
01/04 ラストゲーム3/天乃忍 (花とゆめコミックス)
01/16 ゆうれいアパート管理人5/藤枝とおる (プリンセス・コミックス)
01/18 忘却の首と姫1/惣司ろう (花とゆめコミックス)
01/22 絶園のテンペスト8/城平京/作 彩崎廉/画 (ガンガンコミックス)
01/25 ハイガクラ6/高山しの (ZERO−SUMコミックス)
01/25 アルオスメンテ3/あき (ZERO−SUMコミックス)
01/25 君に届け18/椎名軽穂 (マーガレットコミックス)

購入予定文庫
12/28 シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と金の繭/三川みり(角川ビーンズ文庫)
12/28 身代わり伯爵の婚前旅行 虹色の祝宴4/清家未森(角川ビーンズ文庫)
01/15 おこぼれ姫と円卓の騎士5(仮)/石田リンネ(ビーズログ文庫)
01/15 双界幻幽伝 三人で相思相愛?/木村千世(ビーズログ文庫)
01/19 幻獣の奏楽騎士団 死にたがり花嫁の誓約/木村千世(一迅社文庫アイリス)

posted by ASKA at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カーリー1〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜

カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)
高殿 円
講談社 (2012-10-16)
売り上げランキング: 37171

「使い勝手があるものを側におくことを、愛とは言いませんよ。それは利用だ」

シャーロットが生まれ育ったイギリスを離れ、母の面影を追って訪れたのは、インドの女子校。
そこにいたのは大人びて神秘的な女神の名を持つ少女で―…?

全寮制女子校を舞台にした、戦争、人種問題、独立運動、スパイと物騒なテーマを散りばめたお話。

ヒロインの言動だけはいたって少女小説的なんですが、他はけっこう骨太。
とくに母親のあれこれ含めたイギリスサイドは容赦ないです。

小公女っぽいんですが、ヒロインはそれよりずっと猪突猛進タイプかなぁ。いつでも全力で泣いて笑っているかんじ。

いっぽうで神秘的な美少女であるカーリーですが、読者にはそうそう明かされるある秘密のために、途中からなんともかわいらしく見えてしまい(笑)
がんばれー、とニヤニヤ応援してしまった。

カーリーの唯一のわがままである恋がどうなるか、願いを叶えるためにどんな苦難が待ち受けているのか、楽しみです。


*2012年読了本*

小説 132冊
ライトノベル 73冊
マンガ 29シリーズ
そのほか 3冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。