2012年09月29日

スノーフレーク

スノーフレーク (角川文庫)
大崎 梢
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-23)
売り上げランキング: 209629

「ハヤちゃん、約束の場所に、やっと連れてきてくれたね」
               ……真乃

忘れなきゃいけない、そう書き込んだ言葉から真乃はかつて誰より仲のよかった幼なじみ、速人の死の真相を追うことになるが…―。

少しずつ明らかになっていく過去の心中事件の真相。
なぜ幼なじみの家族は心中したのか、幼なじみの遺体はどこにいってしまったのか。
真乃が何か秘密を抱えたままだなぁ、とは思っていましたが、速人に関しては結構意外な真相でした。
大人の勝手な事情で振り回された子供達。
それでも最後に救いがあってよかったです。

読み終わってみれば、卒業を目前にして、少女が女性に変わっていく物語でした。
真乃個人に関しては、亨の言うように「男より女友達」はないかなぁ、という印象。
実は終始、恋のために、好きな人と結ばれるために動いてたんですよね、彼女。
そういう意味で、真乃は速人のことを過去にすることで、女になったんだろうなー、と表紙を見てしみじみしてしまいました。


*2012年読了本*

小説 108冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月28日

ゴーストハント3 乙女ノ祈リ

ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (幽BOOKS)
小野 不由美
メディアファクトリー
売り上げランキング: 24538

「笠井さんじゃないよ、絶対」
               ……麻衣

奇妙な出来事の続く湯浅高校の調査に出向いたSPR一行。
現象はあるのに、祓えない、見えない相手に戸惑う麻衣達だったが―…。

超能力と悪意、そして呪い。

超常現象に対して否定的な学校で、次々に起きる事件。
さらにはナルは襲われるわ、麻衣も襲われるわ。
というか、改めて読むと麻衣って毎回毎回酷い目にあってるよなぁ。。
今回はタカや笠井さんと女子高生らしいやり取りもあってちょっと和みましたが。

シリーズ中、人間系の犯人では、今回の彼女が1番恐い気がします。
自らの正義を盲信し、踏み出してしまった人間の恐ろしさがじわじわとくる。
自分に理解できないものに対して歩み寄ろうとしない段階で、彼女は彼女を傷つけた人達と同類になってしまっていると思うのだけれどなぁ。

さて、次は安原少年だ!


*2012年読了本*

小説 107冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月27日

舟を編む

舟を編む
舟を編む
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三浦 しをん
光文社
売り上げランキング: 512

「言葉は、言葉を生みだす心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです」
               ……松本

辞書の編纂。一冊の本を生み出すため、まだ見ぬ言葉の海へ踏み出す玄武書房の辞書編集部達の物語。

2012年度本屋大賞受賞作品。

三人の編集部員を軸に、辞書が出来上がるまでを描いたお話。
それぞれの恋や、仕事。どう向き合い、どう折り合いをつけ、なにに喜びを見出だすか。

仕事にそれぞれ誇りを持っている彼らはなんともまぶしいやら羨ましいやら。
特に雑誌編集から辞書編集に回され、左遷かとくさくさしていた彼女が、先輩や取引先の情熱にあてられて変わっていく、その流れが1番よかったかな。

どのキャラも魅力的でしたが、個人的には、マジメくんのラブレターがアホ天然すぎて1番ツボでしたが。なにあれ可愛い(笑)
あと松本先生。
わかっていたことですが、ストイックに何かに一生をささげた人ってかっこいいです。しびれる。

辞書ってなにげなく使っていたけれど、こんなに手間隙かけて、情熱をそそがれているのかと思うと、なんともありがたいものに見えてきてしまいました。
言葉を大事にすることは、日々の暮らしも大事にすることなのかなぁ、とふと自分を振り返りたくなる一冊でした。



*2012年読了本*

小説 107冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月24日

煙突の上にハイヒール

煙突の上にハイヒール (光文社文庫)
小川 一水
光文社 (2012-06-12)
売り上げランキング: 17195

「彼にとってロボットは常に手段でした。それ自身が目的になったことは一度もありません」
               ……ミナ

ランドセル型の個人用プロペラ機、人のように動くロボット、パンデミック後の世界―…。
少し未来の日本でありうるかもしれない日常を描いたSF短編集。

どれも間違いなくSF的なのに、そこで生きる人達が私達と変わらなくて、普通の日常で、それがなんとも愛しい。

なにがあっても、どれほど便利に、どれほど不便になっても、変わらないもの。
誰かを好きになって、泣いたり笑ったりしながら生きること。

パンデミックの話は今のこの時代、ただのお話と言うには重いテーマで、最後がこれで締められたためにしんみりと、でも光を見せてもらったなぁ、と。
どのお話も優しい出会いがたくさんで、すごく癒されました。

しかしMEWは私も欲しいです。
ちょっとお手軽に空を飛べるなんて魅力的すぎる。


*2012年読了本*

小説 106冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月23日

伏 贋作・里見八犬伝

伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)
桜庭 一樹
文藝春秋 (2012-09-04)
売り上げランキング: 6489

「心の底からひとを愛したことがない。誰のことも、ほんとを言やぁ、どうでもいい。このまんま死ぬのは、俺ぁいやだぜぇ…」
               ……信乃

江戸を騒がす犬人間『伏』、それを狩るための賞金稼ぎとなった猟師の少女浜路。
伏とはなぜ生まれて、なぜ狩られるのか―…。

江戸を舞台に、人と犬が織り成す物語。
いやぁ、おもしろかった、です。
語り部が語るような文体含め、雰囲気からなにからよく練られていて。
一気に読まされてしまいました。

浜路のからっとした、まだなんのしがらみもない爛漫さと、がんじがらめに絡まった伏姫の孤独。

浜路は復讐のためでもなくただ、生活の糧として、猟師として、当然のように、獣である伏を狩ろうとしていて。
そこにはなんの暗さも澱みもない。

逆に伏達ははじまりから終わりまで、もう鬱々とするばかりで。
ただ、そこにはやっぱり生への欠乏があって。
わかりやすい欲が、また、じんわりしみた。
獣であり人ではないと言われる彼らと人間の間にどれほど違いがあるのだろうかと。

欲を言えば、いかにも続編のありそうな余地がたくさんあるので、続編をぜひ読みたい。
原典での犬士もまだ出てない人が残ってるし!(笑)


*2012年読了本*

小説 105冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月20日

ツナグ

ツナグ (新潮文庫)
ツナグ (新潮文庫)
posted with amazlet at 12.09.22
辻村 深月
新潮社 (2012-08-27)
売り上げランキング: 108

『死者は、残された生者のためにいるのだ』

その人に頼めば、たった一度だけ、死んでしまった誰かと会えるという―…、死者と生者を繋ぐ使者『ツナグ』。
彼の元を訪れるのは、それぞれ様々な事情を抱えた人達で―…。

最初の二編が、生者にとって都合良すぎるなぁ、と思っていたのだけれど、『親友の心得』でさすがの辻村さんな切れ味を見せられ、ラスト、『使者の心得』ですべてが腑に落ちた。

おそらくツナグが逢わせてくれる死者は、生者が望むからこそ現れるわけで。
『アイドル』も『長男』も『恋人』も生者にとって大切な一言をかけるために現れたのだなぁ、と。

そうなると逆に『親友』が浮くわけですが、あれも嵐の無意識下での望みなのではないかなぁ、と個人的には思います。
自意識が強く、他人に甘えられない彼女は、誰にも責められたくないと思いながら断罪を待ってもいた。
あそこでなんとなく許されてしまうことは嵐のためにならないだろうな、と。
ただ御園がそこまで考えていたようには思いがたいのもちょっとあって―…嫉妬や消化しきれない暗い気持ちは間違いなくあっただろうから。

各物語の裏側と、少年が使者となるまでの物語である『使者』は、上手いなぁ、と暖かいなぁ、が一気にきて。
涙が止まらない、とかではなく。

あぁ、前を向いて生きなきゃな、と思える一冊でした。


*2012年読了本*

小説 104冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月19日

魔法無用のマジカルミッション

魔法無用のマジカルミッション (竃v@製作所) (創元推理文庫)
シャンナ・スウェンドソン
東京創元社
売り上げランキング: 462

「しかたないわ。仕事にのめり込まなかったらそれはあなたじゃないし、わたしはそういうあなたを好きになったんだもの」
               ……ケイティ

前回の戦いで力を失ったオーウェンと今の仕事が自分に相応しいのか悩むケイティ。
そんな二人が、持つものに凄まじい支配力を与える『月の石』を探すためにニューヨークを駆け回ることになり―…?

セカンドシーズン開幕。

ニューヨークに戻り、平和な日々を過ごす二人。
ただ、ケイティとしては平和すぎてやや退屈、という側面もあり。
贅沢だと自覚しつつも、ちょっと物足りない時間を過ごしていた二人。

そんな最中、ふってわいた大事件が。
戦う相手はまさかのあの天敵。
さらに田舎からおばあちゃんまでやってきて、まさに大混乱。
満身創痍、周りは信じられない、はたして無事に月の石を取り戻し、封印できるの?と、賑やかでテンション高め、アクション多めの展開でした。

なんというか、オーウェンが魔法使えないだけで、こんなにも戦力ダウンするのか、と驚き。
それで凹むオーウェンがまた可愛かったのですけど(笑)

ケイティの悩みは同世代の女性としてはわかるなあ、と思いつつ、この贅沢ものめ!と思う気持ちも(笑
あと今回の敵はある意味今までで一番最恐で最強かもしれないです。
あの執念はすごい。。。

ラストにちょっと意外な展開が来たので、続き楽しみです。


*2012年読了本*

小説 103冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月17日

六蓮国物語 宮廷のニセ御使い

六蓮国物語  宮廷のニセ御使い (角川ビーンズ文庫)
清家 未森
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-08-31)
売り上げランキング: 6512

「ここまでお膳立てしてもらってるのに、勝てなかったら男じゃないだろ」
               ……橘季隆

御使い様からの返事がないことに不安を隠せない結蓮に、崇礼は自分こそが御使いだと名乗る。
一方、季隆は追いつづけた仇の手がかりをようやく見つけて―…?

シリアスな展開にハラハラしっぱなしの一冊だったのに、ラストの手紙の混乱具合がハンパなくて思わず笑った。

今回は季隆がメインで、彼がトンビに油揚げさらわれそうになったり、過去が明らかになったり。
天才ゆえの不幸にハラハラし、親友さんがいい人でほっとしました。

しかし、崇礼はてっきりラスボスくらいにはなるかなぁと思っていたのに、思いの外、ただのウザキモいストーカーに留まりそうな気配…?
黒幕、いそうなのになぁ、まだわかんないなー。

あと地味に頑張ってデレてみたじいちゃんがかわいくて笑った(笑)

*2012年読了本*

小説 102冊
ライトノベル 60冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月15日

藤陵学院の花嫁 万葉の桜と春の夢

藤陵学院の花嫁  万葉の桜と春の夢 (角川ビーンズ文庫)
西本 紘奈
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-07-31)
売り上げランキング: 122743

「だって史。あんたに――…真十を、幸せにできるとでも?」
               ……葛城昂

常璽宮の総帥だった昂。その真実に戸惑う真十は、さらに史と結ばれるべき『陽の花嫁』がハルカかもしれないと告げられ―…。

真十の出生の秘密が明らかになったかと思えば、ラストシーンで昂があっさり全部バラしちゃって、まるで昼ドラみたいな引きで終ってました。
どーなるんだこれ。

しかし三角関係には間違いないんですが、史に比べて昂はイマイチ魅力的でないなぁ。
二人だけでのお出かけシーンがどちらにもあったんですが、史とのそれはニヤニヤさせられっぱなしでした。
まぁ真十からの矢印はきっぱり史にしか向いてないわけだし、そっちは迷いはしない、かな?

ただ個人的に今回の犯人のご先祖様、結構好きだったので、小物でしょんぼりでした。


*2012年読了本*

小説 102冊
ライトノベル 59冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月14日

兄妹パズル

(P[い]1−3)兄妹パズル (ポプラ文庫ピュアフル)
石井 睦美
ポプラ社 (2012-07-05)
売り上げランキング: 96226

「やっぱり、この家だね」
               ……浩一

頭がよくてクールな長兄、お調子者でスポーツ万能な次兄、平凡な妹。
仲のよい家族だったはずなのに、次兄はなぜ、家を出たのか。
戸惑う妹だったが―…。

家出する側ではなく、家出されてしまった側の物語。
幸せで、なんの問題もなかったはずが、実はただ穏やかなだけではなかった、その絆。

この手の話にありがちなドロドロした部分はなし。
爽やかに穏やかに、どこか欠落した感覚のまま、日々が描かれます。

個人的には、亜実の友達の子が地味にお気に入りでした。
大人しげにみえて大胆な女の子っていいですよねぇ。

でも、兄弟だから、家族だから、って全部済まされたのはちょっとなぁ。
そのあたりの葛藤は片鱗しか見えなかったのがちと残念ー。


*2012年読了本*

小説 102冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月13日

ゴーストハント2 人形の檻

ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)
小野 不由美
メディアファクトリー
売り上げランキング: 18677

「魂の入ってない人形は空洞なの。あるべきものが欠落してる」
               ……綾子

麻衣のSPRとしての初仕事は奇妙な出来事が続く古い家の調査。
調査を始めた途端、悪化した怪奇現象、その正体は―…。

リライト版第二巻。
ポルターガイスト、人形のミニー、どこかぎこちない家。
あいもかわらず、じわじわ怖かった…。

西洋東洋問わず、子供の人形って不気味なんだよなぁ。
古い日本家屋と西洋人形のアンバランスさがたまらなく怖かった。
まさに無邪気な悪意としか呼べないそれがたまらなくぞわぞわと来ると言いますか。

漫画版で最終的なネタバレまで知っている身としては、夢での『ナル』との邂逅がせつなくてしかたない。
逆にぎこちないSPRメンバーにはにやにやしてしまったけれど。

しかしいわゆるシリーズとしての伏線があちこちに散らばっていたけれど、このうちどれくらいがリライトで書き足されたものなんだろ?


*2012年読了本*

小説 101冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月10日

罪悪

罪悪
罪悪
posted with amazlet at 12.09.14
フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社
売り上げランキング: 11872

『そして罪悪を感じるということが、訴訟とまったく別物であるということも』

様々な背景から犯された罪。
それは時に裁かれぬまま終わり、裁かれなかった罪はまた悲劇を生む。
弁護士による掌編集、第二作。

今回は前作以上に重くて苦いお話ばかりでした。

無罪かどうかと、罪悪感を感じるかどうかはまったく別次元で、裁かれなかったがために何事もなかったように暮らす人もいれば、裁かれなかったがためによりその罪の意識が増す人もいる。

とっぱしのふるさと祭がヘビーで暗い気持ちになったきり、浮上できるようなよい話はなく(笑)
でも、どれも考えさせられる話でした。
罪を犯すことそのものよりも、その精神がより問題で、今の司法では裁ききれないのも現実。
弁護士も検索官も、その時々で正義にも悪にも転ばざるを得ない。

DVとか児童虐待、イジメとかって当たり前だけど日本だけじゃないんだなぁと悲しくなったり。
DVの話が裁判長含め、1番印象的でした。
なによりもまだ幼い子供が、幸せになればよいけれど。

個人的には前作の「犯罪」のほうがたまにはほっとする話もあってよかったのですが、テーマの一貫性とかを思えば今作のほうがクオリティは高い。
ただ生きていくだけで、様々な罪を犯し、見逃し、容認しているのかもなぁ。
しかし、これどっから創作でどっから実話なんだろう。。


*2012年読了本*

小説 101冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月09日

エムズワース卿の受難録

エムズワース卿の受難録 (文春文庫)
P.G. ウッドハウス
文藝春秋 (2012-08-03)
売り上げランキング: 200198

「あなたが考え直して決心を変えたと伝えますからね」
「なんの決心を?」
「シモンズの仕事をあの男にあげるという」
「でも、変えちゃおらんが」
「いいえ、変えたの」
               ……コニー&クラレンス

イングランドの田舎の領主であるエムズワース卿。花と豚にしか興味のない彼の巻き込まれた事件の数々とは―…。

さすがのウッドハウスでした。
こののらくら具合、さすがです。

頭のネジのゆるい伯爵と、それに振り回されたり振り回したりのその親戚と使用人達。

個人的には『ブランディングス城を襲う無法の嵐』が非常にツボでした。
ブルータスお前もか、な展開に笑うしかない(笑)
あと伯爵が百科事典を売る話、あれはなんともラストシーンの伯爵がかわいくてニヤニヤした。
どの話もテンポよく、予想外な方向に転がっていくのがおもしろくてたまりませんでした。

難しいことはワシ知らん!なある意味まわりにとっちゃどうしようもない伯爵なんですが、この時代、この国、この場所ならアリだったんだろなぁ、と。
素直で頑固でかなり天然なおじいちゃんを筆頭に、どのキャラも魅力的で。

コミカルでユーモアにあふれた良い一冊でした。

*2012年読了本*

小説 100冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月08日

10月の購入予定

コミックス購入予定
10/05 プリーズ、ジーヴス3/勝田文 (白泉社)
10/05 キスよりも早く12(完)/田中メカ (白泉社)
10/05 花咲きカノン/ふじつか雪 (白泉社)
10/18 銀の匙 SilverSpoon5/荒川弘 (小学館)
10/22 戦國ストレイズ11/七海慎吾 (スクウェア・エニックス)
10/23 高杉さん家のおべんとう6/柳原望 (メディアファクトリー)

文庫購入予定
10/01 シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と水の王様/三川みり (ビーンズ文庫)
10/01 身代わり伯爵の婚前旅行(3) ひみつの誕生日大作戦/清家未森 (ビーンズ文庫)
10/05 エール!(1)/大崎梢 (実業之日本社文庫)
10/11 和菓子のアン)/坂木司 (光文社文庫)
10/15 本所もののけ空騒ぎ(仮)/小松エメル (光文社文庫)
10/15 双界幻幽伝(6)/木村千世 (ビーズログ文庫)
10/15 花嫁のやんごとなき事情(2)(仮)/夕鷺かのう (ビーズログ文庫)
10/20 お菓子探偵13 アップル ターンオーバー マーダー(原題)/ジョアン・フルーク (ヴィレッジブックス)
10/20 支配人バクスターの憂鬱/ケイト・キングスバリー (創元推理文庫)
10/20 午前零時のサンドリヨン/相沢沙呼 (創元推理文庫)
10/25 ご依頼は真昼のバーヘ Barホロウの事件帳/加藤実秋 (角川文庫)
10/25 芙蓉千里/須賀しのぶ (角川文庫)
10/25 14歳限定症候群/壁井ユカコ (角川文庫)
10/26 未定/宇津田晴 (ルルル文庫)

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2012年09月07日

獣の奏者外伝 刹那

獣の奏者 外伝 刹那
獣の奏者 外伝 刹那
posted with amazlet at 12.09.08
上橋 菜穂子
講談社
売り上げランキング: 3262

「わたしは、……生まれてこなければよかったなんて、思わない。――たとえ、生まれるまえから、こんな人生を生きるのだと知っていたとしても」
               ……エリン

過酷な道と知ってなお、エリンとイアルが添うことを決めた理由。
エサルの生涯唯一の恋。
二つの恋を描いた外伝。

理想を追い、純粋でありながら、エゴにまみれた、不器用な人達。
このシリーズらしい外伝でした。
イアル視点のエリンとイアルのお話は、ラブコメからはほど遠い、切実さに満ちたものでしたが、それでも、愛に満ちていた。
幸せな時間がそこにあって、ほっと安心したりして。

エサルは特にシックリきたというか、上橋さんの描く物語はほんとにリアルなのにやっぱりファンタジーで。
彼女の今の姿がどう形作られたのか、生まれも恋も友情も夢も、まさにそれしかないようなもの、だったので。
不器用で、でも周りが望むようには生きられなくて。
自分がこうと決めたものに命懸けでかかっていくような。

そう考えると、エリンとエサルって似たもの師弟なんだなー。

そしてやはりジョウンがすごく素敵だった。シリーズ全体を通して1番好きかもしれない。

なんにせよ、長い長い物語はこれでおしまい。
お伽話のようなハッピーエンドではない、けれどたしかに幸せな瞬間が散りばめられた一冊でした。

*2012年読了本*

小説 99冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
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2012年09月06日

探偵日暮旅人の贈り物

探偵・日暮旅人の贈り物 (メディアワークス文庫)
山口 幸三郎
アスキーメディアワークス (2011-10-25)
売り上げランキング: 37383

「大丈夫です。『愛』がある限り、この目は世界を映し出しますから」
               ……日暮旅人

かつて旅人が誘拐された事件の裏で何が起きていたのか。なぜ旅人の両親は殺されたのか―…すべてが明らかになる最終巻。

復讐だけが存在する意味だった旅人にとって、テイもユキジも最初はただの手がかりに過ぎなかったのか、と納得。
けれどそれが家族となっていったのは、人のぬくもりの優しさだなぁ、と少しだけ嬉しくなった。

そして陽子先生は、まったくかつての事件では蚊帳の外であったからこそ、旅人に救いを与えられたんだなぁ、とも。

ひたむきな愛情が届いた瞬間は不覚にもほろりと来ました。

罰せられるべきが罰されていない―…というのはあるようにも思いますが、旅人の復讐という意味では一段落したな、という印象。
ただ黒幕らしいユキジ父やらはまったくなんにも変わっていないのがやはり不完全燃焼。

セカンドシーズンも開始したようなので、続きに期待です。

*2012年読了本*

小説 98冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月04日

探偵日暮旅人の忘れ物

探偵・日暮旅人の忘れ物 (メディアワークス文庫)
山口 幸三郎
アスキーメディアワークス (2011-07-23)
売り上げランキング: 10674

「傍にいます。私たちが旅人さんを守ってあげます。――信じられませんか?」
               ……陽子

視覚以外の五感がないかわり、匂いや音が見える青年、日暮旅人。
彼が探偵をする理由―…両親の仇、その真相にそっと近づいていく旅人だったが―…。

一話目のミュージシャンのお話が好きでした。
音に傷つけられた女性を救った音楽と、届いたことで救われたミュージシャン。
オマケのマスターの過去も胸がじんわり暖かくなって、素敵でした。

ユキジの過去はすごく納得でした。粗暴だけど育ちは良さそうだと思っていたら、そういう。
そして陽子先生は影が薄くなった分、いいキャラになった気がします。
彼女だけは裏も打算もないのがわかるのでほっとする。

次が第一シーズンラスト、だそうです。
はたして旅人が最後に見つけるものは何なのか。。


*2012年読了本*

小説 97冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月03日

少年探偵団ジャーナル1 キューピッドの涙

ベイカー街少年探偵団ジャーナルI  キューピッドの涙盗難事件 (角川文庫)
真瀬 もと
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-07-25)
売り上げランキング: 142875

「裏切りにあっても、どん底にたたき落とされたとしても、負けずにいる強さだ。そのためには、ずるさやしたたかさも必要だ」
               ……マイケル

かの名探偵ホームズの手足として働く下町の少年達、ベイカー街イレギュラーズ。
その一員であるリアムは、ひょんなことからある窃盗事件に深く関わることになるが―…。

少年探偵団っぽさを求めて読んだんですが、ワトスン先生が早々に退場したのはしょんぼりでした。

少年探偵団っぽさはまぁそれなり、でもやや物足りないかなぁ、程度。
推理ものとしてはトリックはコナンみたいだなぁ、と思ったり(笑)
あと次の巻へ思いきり続いているんですが、そこへの伏線が多すぎて、今回の話がかなり霞んでしまったのが残念。
父親との和解とかはよかったんですけども…。

あと、ホームズが意外とまともに大人だったことに若干物足りなさを感じた私は、ホームズをどれだけ人格破綻者だと思っているんだろうかと(笑)
なんにせよ、次の巻くらいは読む、かな?
ナンバリングされているけど、シリーズ何冊くらいなんだろ?


*2012年読了本*

小説 96冊
ライトノベル 58冊
マンガ 25シリーズ
そのほか 2冊
映画 2本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
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2012年09月02日

8月の続刊系漫画感想

8月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:7055ページ
ナイス数:249ナイス

ラ・プティット・ファデット La Petite Fadetteラ・プティット・ファデット La Petite Fadette
話はわかりやすかったのだけど、双子が双子過ぎていったいどっちの話をしているのかしばしば見失ってしまった。双子って近すぎて大変なのかもなあ。ともあれ、ファデットは良い女だということだけは間違いない。
読了日:08月06日 著者:しかくの
図書館戦争 LOVE&WAR 10 (花とゆめCOMICS)図書館戦争 LOVE&WAR 10 (花とゆめCOMICS)
茨城県展編へ。原作時も思ったけど、業務部女子のネチネチさはほんと胸糞悪いなー。ただ査問時と違って柴崎がいなかったせいか、想いを自覚したせいか、郁はよくも悪くもちょっと弱くなった気もする。しかしこいつらこれで付き合ってないとかよく言うぜ(笑
読了日:08月06日 著者:有川浩/原作 弓きいろ/作画
俺様ティーチャー 14 (花とゆめCOMICS)俺様ティーチャー 14 (花とゆめCOMICS)
寒川かわええ!(笑)夏男のイケメンぷりと、番町の男前っぷりが光ってました。すばらしかった。しかし、鷹臣はまだ屈折したものを抱えてそう。そして会長との対決も楽しみです。
読了日:08月26日 著者:椿いづみ
MR.APPLICANT 1巻 (ZERO-SUMコミックス)MR.APPLICANT 1巻 (ZERO-SUMコミックス)
お久しぶりの虹石列車。このお話の雰囲気やっぱり好きだなあ。ただ、今回からデジタル化ということで、線が荒いのが気になる…慣れればもうちょっとこなれてくれればうれしい。
読了日:08月27日 著者:高山 しのぶ
【急募】村長さん 1 (花とゆめCOMICS)【急募】村長さん 1 (花とゆめCOMICS)
妖怪ものとしてはありがちなお話かな。ありがちでも鬼と前村長との友情には泣かされたけれど。ねねも可愛いし保護者ズも素敵だし、さて、ここからどう展開してくれるか。
読了日:08月27日 著者:藤原規代
執事様のお気に入り 13 (花とゆめCOMICS)執事様のお気に入り 13 (花とゆめCOMICS)
今回もほのぼのとかわいかった。庵と隼人が卒業して寂しいけれど、予告を見るとちょっと波乱もある、のか…?そして仙堂はつくづく、不器用で堅物で真面目だなー。彼の夢は叶ってほしい。
読了日:08月27日 著者:伊沢玲,ストーリー構成

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
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