2012年01月31日

武士道セブンティーン

「忘れんなよ。武士道があるから、剣道は武道なんだろうが」
               ……磯山香織

転校先の剣道部のあまりに異なる練習に戸惑う早苗。自分を慕う後輩を得た香織。
青春真っ只中、十七歳の剣道少女達が選ぶ道とは―…。

今回は早苗の話でした。
香織はシックスティーンの冒頭と比べるとずいぶん大人になったな、と。
香織はシンプルな思考回路をしてるのでわかりやすくてよいです。

いわゆる強豪と呼ばれる高校での、勝つための剣道に直面した早苗。
仲間という存在を認めた香織。

高校生活って、足りない部分を、弱い部分を、自覚し、改めて、そして強みである部分を伸ばしていく、そんな時期なんだなぁ、と。

もちろん完璧ではないし、間違ったりもするのだけど。

フェンシングと剣道って何が違うんだろなぁ、と思ってましたが、心の在り方が違うんだなー、とつくづく思いました。

騎士道と武士道、武道とスポーツ。
似て非なるもの。

自分が望む姿であろうと自らを磨き続ける、その努力がまぶしかったです。


*2012年読了本*

小説 11冊
ライトノベル 4冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月29日

海馬亭通信

『飛び去った記憶は、消えてしまうのでなく、深く心の中に沈んで、輝きになるんです』

山の神の娘、由布は五年前に行方がわからなくなった人間の父親を探しに風早の街にやってきた。
そこで海馬亭というかつてホテルだったアパートに住むことになるが―…。

村山さんが昔にだした児童書に書き下ろし中編を加えての文庫化。

山の神の娘ってことでちょっと浮世離れした由布と、様々な事情をもった住人達の触れ合いがあったかい。
父親に関しても、とても優しい真相で、とてもほっとした。

お伽話である、ということは間違いなく。
でも、物語の中でくらいこんな優しい奇跡があっていいんじゃないかな、と思います。

近々、続編も出るそうなので楽しみです。


*2012年読了本*

小説 10冊
ライトノベル 4冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

鳥籠の王女と教育係


「あなたがたには守るものがあります。わたくしにもです」
               ……エルレイン

ゼルイークが魔法使いをやめることを宣言し、その準備が整うまでのわずかな時を穏やかに過ごしていたエルレイン達。
しかし突然ある魔王の気配が消えて―…。

風雲急を告げる展開。
次回、最終巻だそうです。

よーやくの幸せな日々かと思ったら…うん、これは厳しい。
なかなか一筋縄ではいかないなぁ。

殿下、リオ、ゼルイーク、エルレイン、それぞれが義務を果たすべく行動するも、さらに事態は悪くなる一方。
前半がほのぼの幸せだっただけになんとも胸が痛い。

底無しで考えなしな人間の欲望が、破壊してしまうものってたぶんたくさんたくさんあるんだろうな。
幸せになるはずだった恋人達の暮らしや、そんなささいな、穏やかな時間とか。

主役二人はもちろん、殿下もリオも幸せになってくれるラストを願って。
次のサブタイトルを見るかぎりはきっと大丈夫、と思うのですが。


*2012年読了本*

小説 9冊
ライトノベル 4冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

廃王国の六使徒

廃王国の六使徒 (f‐Clan文庫)
栗原 ちひろ
三笠書房
売り上げランキング: 38782

「義務を果たしさえすれば、あとは好き勝手やればいい、それがこの百塔街。その象徴こそがアレシュだ!」
               ……ミラン

呪われた街、百塔街。そこに暮らす一癖も二癖もある住人達は、自らの生き様を守るため、街を浄化にやってきた司祭と対決することになり―…。

あえてゴシックファンタジーの王道っぽくしたとの言葉通り、ゴシック趣味あふれる一冊でした。

世界観に慣れるまではいまいちのめり込めなかったんですが、後半の教会との対決以降は一気に読んでしまうくらいにおもしろかった。

神様、悪魔、呪術、退廃的な街と、そしてキラキラしいキャラクター達。
そして題材のわりに話の展開が明るいんですよね。
最後のオチまでなんか救いがある、っていうか。

そういう意味ではミランが偉大だったのかな。
一番の食わせ者だった気がする。

一番のお気に入りはもちろん司祭ですが。
いや、あれで見た目通り若者だったら世間知らずめ!なんですが、なんせ実年齢がアレだからなぁ。
いっそかわいい。

アレシュは自分が思うより子供で、孤独でなくて、たくさん守られて愛されてたんだよ、というのはすごく救いがあってよかったなぁ。

何冊も読みたいかって言われると私の趣味じゃないんですが、たまにはこういうのもいいんじゃない?と思います。


*2012年読了本*

小説 9冊
ライトノベル 3冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月23日

虹の岬の喫茶店

虹の岬の喫茶店
虹の岬の喫茶店
posted with amazlet at 12.01.28
森沢 明夫
幻冬舎
売り上げランキング: 130305

「お前は本当に持ってねえのかも知んねえけどよ、夢って、人によっては、持ってるだけで意味があったりもするんだぜ」
               ……浩司

長いトンネルを抜けてすぐを曲がった先にある、小さな喫茶店。
そこはある景色を見たいと望む老婦人がひっそりと営む、隠れ家のようなお店で―…。

良くも悪くも、雰囲気重視なオシャレ小説、というかんじ。

個々のエピソードは良いんだけど、全体として繋がらないなぁ、と。
ほっこり癒し系っぽいけど、なんかちょっと違うんですよね。

大学生の話と、おじいちゃんの恋の話はけっこう夢があって好き。
好きな人に月の土地をプレゼントするとか可愛い。
だからそれだけに彼の最期はなんか切なかった。
もうちょい救いがあってもよかったんじゃないかなぁ。

個人的に理解できなかったのは浩司さんかな。
いい人なんだろうけど、なんか共感できず、でした。
そもそも何で生計立ててるんだろ。


*2012年読了本*

小説 9冊
ライトノベル 2冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月22日

いわゆる天使の文化祭

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)
似鳥 鶏
東京創元社
売り上げランキング: 17486

「――文化祭にようこそ!」
               ……蜷川奏

文化祭を目前に、市立校にバラまかれた天使のビラ。
そのイラストに込められた願いとは…―?

学園連作ミステリ、シリーズ四作目。
おもしろかった&なるほどなぁ、なラスト。
これはシリーズ屈指の出来かも。

ところどころ、ん?て違和感があって、終盤その理由がわかったときはなんとも爽快。
いや、爽快というか納得、かな。
あぁだからかぁ、と附に落ちた。

文化祭って楽しかったなぁ、というノスタルジーなかんじと。
ほんとに中止になるんじゃ…というハラハラがどっちも良いかんじにバランスたもってて、おもしろかった。

すれ違ったり、伝わらなかったりで、友達と喧嘩したりもするけど、それも含めて友達って、青春って良いよなぁ、と。

あと今回、たぶん三組の鈍感な相手に片思いする少年少女がいたわけですが、それがまたういういしくてニマニマさせていただきました。

しかし伊神さんがなかなか焦らしてくれて登場しなくてもだもだしました。
登場してからはまぁ素晴らしい手腕でさくさく解決してくれましたがね。
なんだかいつの間にやらすっかり伊神さんファンに成り果ててしまったようです(笑)

あと柳瀬さんは最強っぷりに拍車がかかってて素敵。
まぁ葉山くんモテるしねぇ。。


*2012年読了本*

小説 8冊
ライトノベル 2冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

2月の購入予定

コミック購入予定
02/03 大嘘スウィング/辻田りり子 (花とゆめコミックス)
02/03 蒼のラプソディア /小椋アカネ (花とゆめコミックス)
02/15 歩くんの○○な日々2 /鈴木有布子 (アヴァルスコミックス)
02/20 はちみつとバタフライ〜職人工房シリーズ〜/幸村アルト/ (花とゆめコミックス)
02/20 執事様のお気に入り12 /伊沢玲 (花とゆめコミックス)
02/20 燈港メリーローズ3/都戸利津 (花とゆめコミックス)
02/25 あまつき14/高山しのぶ (ZERO−SUMコミックス)
02/25 アルオスメンテ2 /あき (ZERO−SUMコミックス)

燈港は最終巻とのこと。
とても残念でもあるのですが、どう結末をつけてくれるのか楽しみです。

文庫購入予定
02/01 鳥籠の王女と教育係 恵みの環の花嫁 /響野夏菜 (コバルト文庫 )
02/01 あやかし江戸物語 異国の王子の恋愛指南!?/伊藤たつき (角川ビーンズ文庫)
02/01 身代わり伯爵の婚前旅行2 狙われた花嫁/清家未森 (角川ビーンズ文庫)
02/01 魔法書の姫は恋をする 永遠の証/薙野ゆいら (角川ビーンズ文庫)
02/03 真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 /大沼紀子 (ポプラ文庫)
02/10 武士道エイティーン /誉田哲也 (文春文庫)
02/14 フラワー・イン・ザ・サン(仮)/松尾由美 (光文社文庫)
02/15 妖怪アパートの幽雅な日常7/香月日輪 (講談社文庫)
02/25 グレイヴディッガー/高野和明 (角川文庫)
02/25 ラン/森絵都 (角川文庫)

既読文庫落ち
02/28 インディゴの夜 Dカラーバケーション /加藤実秋 (創元推理文庫)

どれも無難に面白いかなーといったかんじ。楽しみです。
posted by ASKA at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ショコラの錬金術師2 ミルク色の秘薬


「だってお友達だもん」
               ……アニカ

イルゼは、チョコレート専門店「トロイメライ」で店舗の修理のため、アニカともども残りの休暇を過ごすことになったものの、超のつくシスコンな兄は現れるわ、謎の美女は現れるわで―…?

チョコと錬金術のお話第2巻。
恋愛分多め、でも糖度は控えめ?
まだまだ新人さんっぽさが抜けてない、かな。

キーになるかつての同居人な女性がいまいち好きになれんかった。
フライパンで鼻の骨折るのを照れ隠しとは言うまい。。。

そこをちやほやするのがお話のキーなので、なんだかもやっとしてしまったかんじ。

イルゼ、アニカ、マリオン、あと弟さんあたりはけっこうキャラ的に好きなんだけど、そっちはあんまり活躍せず。
特にマリオンは予想の斜め上なシスコン加減で笑ってしまった(笑)

作品としても地味なわりには良い味出してると思うんですがなんか物足りない…。


*2012年読了本*

小説 7冊
ライトノベル 2冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

姫さま、恋愛禁止です!〜旦那さまと呪いのウサ耳〜

姫さま、恋愛禁止です! -旦那さまと呪いのウサ耳- (ビーズログ文庫)
響野夏菜
エンターブレイン
売り上げランキング: 73260

「そんなことおっしゃると、イヤガラセみたいにひっつきますよ。見ているお義兄さまがイライラするくらい」
               ……アリー

うっかりかぶってしまった呪いの面がはがれなくなってしまったリオハルト。
そのままでは半年後に死んでしまうといわれ、解呪方法を探すアリー達だったが…。

だいたい全編通してバカップルがイチャイチャしてるお話でした。
いやぁ甘かった(笑)

根っこにあるのが、好きな人と一緒にいるだけで幸せ!というシンプルな思考なのでいっそすがすがしい、というか。

あとじい、こと、ラディムはほんと良い味だしてます。
おもしろいからもっとふりまわされるといい。


*2012年読了本*

小説 7冊
ライトノベル 1冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月16日

妖奇庵夜話〜空蝉の少年〜

妖奇庵夜話  空蝉の少年
榎田 ユウリ
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 59887

「自分を大切に出来ない人は、他人も大切にできません、あなたはもっと自分を許してあげていいのよ。幸せになるのは、そんなに難しいことじゃないの」
               ……円山阿夜

未来を予言する「件」の妖人を名乗る占い師が増えているらしい―…その真偽を確かめるため、協力を要請された伊織。
同じころ、マメはテルという少年と親しくなり…。

妖怪のような能力をもつ人間、妖人にまつわるミステリ第2弾。

殺された占い師とそのヒモ、自分がやったと告げる娘。
事件の真相はいったい―…?と。

マメがなんともかわいかった。
血が繋がっていなくとも、ほのぼのとした良い家族だなぁ、と。
お互いが大事で、お互いの大事なひとも大切にしようとしていて。
青目のいう家族ごっこ、にはおさまらない愛情がある、と思います。

スミレに対して阿夜が言ったことも、伊織が告げたことも実は同じ、なんですよね。
自分は自分なんだから、認めてあげなさい、と。

不思議なのは、というかやっぱりなぁ、なのは、占い師としては優秀だったらしい阿夜も、自分自身については道を間違ったり見る目がなかったり、決して幸福ではなかったのだなぁ、と。
他人についてだからこそ、冷静な判断ができる、ということなのかな。


*2012年読了本*

小説 7冊
ライトノベル 0冊
マンガ 2シリーズ
そのほか 0冊
映画 0本
※マンガは完結・短編集のみカウント、上下巻はセットで一冊扱い
posted by ASKA at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする